「Antiviral Collection Point抗ウィルス剤受領所」
矢印にしたがって歩いて行くと
大きな建物の裏口にたどり着きました。

簡素な机を前にして暇そうにしていた門番の兄ちゃんが
紙切れを差し出し患者の名前生年月日と
「控え番号」を書けと言います。
控え番号とは何のことやら(翌日判明)
「そんなものぁありませんが」と許可証を見せると
「じゃぁ、それ持って着いて来て下さい」。
セキュリティパスを押し付けて後ろのドアを開けてくれました。
中は、がらんと広い、小学校の講堂そっくりな大部屋でしてね
真ん中あたりに、コンピューターをのせた机が二個。
机の前には、簡素な折りたたみイス。
担当は女性が二人で、これまた、暇そうに
喋っておりましたところ、嬉しそうにこちらを見ます。
仕事ってのも無けりゃ無いで辛いもんですからな。
特に嬉しそうな女性の方に進み、紙を見せました。
「身分証はお持ちでらっしゃいますよね。」
身分証としてしか使っていない運転免許証を見せますと
住所と患者との関係を確認・入力した後、幾分、不安顔で
「あの、お子さんの身分証も、お持ちでしょうかね?」
いや、あなた、倅(せがれ)10歳の身分証がいるなんたぁ、
思いもつかないじゃぁありませんか、ってな顔をしますと
担当の姐さんも、ま、当然ですわね的な表情で
「お持ちじゃありませんわよねぇ」と
別の方法にとりかかろうといたしました。
ところがっ、
実は、この日、たまたま、持っていた..というよりも
かばんの中にまだ入っていたんでございますよ
European Health Insurance Cardなるものが!!
「いや、ありました、これは、いかが?」と見せると
素晴らしいと大喜び。
無事、薬獲得でございますよ。

帰宅すると倅は元気でしたが、その晩、熱が40度を超えたので
服用を開始いたしました。すると、今度は、お唐が、
自分も、やはり、すぐれないようだから、タミフルを
もらって来てはくれまいかと言い出したんでございますよ。
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